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■さらしなの里
★「さらしなの里」と姨捨伝説
信濃の国更級の郷(戸倉・更級地区)に一人の若者が住んでいました。若者は養ってくれた伯母を母のように慕い、大切にしていました。ところがこの国の殿様は、年寄りが大嫌いで、「六十歳以上になった者は山奥に捨てよと」と、おふれを出していました。伯母も七十歳になってしまい、若者は泣く泣く背負って、姨捨山に捨てたのでした。けれども、後ろ髪がひかれ一人で帰る気になれません。 若者はそっと引き返し、老婆を背負って帰えりましたが、道に迷ってしまいました。すると老婆は「おまえが道に迷わないように、小枝を折ってあるからそれを目印に歩きなさい。」と教えてくれましたので、無事帰ることができました。誰にも分からぬように匿っていました。殿様は隣の国から難題を仕掛けられ「灰の縄を献上しなければ攻め入る」困った殿様は「灰の縄を見事に作った者には、褒美を取らす」と里人におふれを出した。若者は、早速老婆に相談すると「縄に塩をたっぷりと染み込ませ蒸し焼にすると良い」と教えてくれました。それを持っていくと殿様は感心した。「ご褒美はいらないから老人を捨てることをお許し下さい」と、殿様に一部始終を話しお願いをすると、それからは経験の尊さを知り、老人を大切にしたそうです。 淺川かよ子著「更級埴科の民話」参照
★「さらしなの里」フラワ−パ−ク
フラワーパーク事業は、休耕田の有効活用と農業を通じて、 地域住民の交流を深め、潤いのあるまちづくりを目的としています。 更級地区集団転作地約2haを活用し、品種改良された大輪コスモス、ケイトウなどが咲き乱れ、その風情は、訪れる人たちにしばし都会の雑踏を忘れさせてくれます。 花の種は、町が購入し、地元耕作者に栽培を委託し、7月にまかれた種は丹精こめて育てられ、見事な花畑が一面をおおいつくします。 開設期間は9月中旬から10月下旬までで、10月上旬には「フラワーまつり」が開催されます
★「さらしなの里」古代体験パ−ク
約4,500年前の縄文時代の集落と遺物に出会えるところ。町内出土品は資料館に展示され、石器、土器作り等の体験学習も楽しめる。毎年10月末には、「さらしなの里縄文まつり」が行われ、イノシシ、サケ、キビなどの縄文の食生活が再現される
■佐良志奈神社(さらしなじんじゃ)
★「若宮様」
西暦433年頃允恭天皇(第19代)の創建とされ、古代王朝時代には、佐良志奈神社は、更級の里「郷」を仕切っていた郷社としての余光として、地元からは「若宮様」と呼ばれ親しまれている。
かつて志賀直哉も訪れたことがあり、著作「豊年蟲」にも記述されている。
境内と境内を取り巻く山には「カタクリ」の群生があり平地でも見る事が出来るためシーズンには大勢のカメラマンが訪れる。
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