「海から一番遠く星に一番近い町」 (3)
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■ 臼田宇宙空間観測所
臼田宇宙空間観測所では、惑星や彗星のような天体に接近して観測を行っている深宇宙探査機に向けて動作指令を送信したり、探査機からの観測データを受信しています。
都市雑音などの妨害電波が少なく、探査機からの微弱な信号を受信しやすい環境にあることから、観測所の建設地として選ばれました。
大型パラボラアンテナは、反射鏡の直径が64mあり、これは、東洋一の大きさです。
同様の目的を持つ大型アンテナは、現在、アメリカのNASA 、ヨーロッパのESA およびロシアのIKI が保有しているのみで、臼田宇宙空間観測所は、深宇宙探査の窓口の一つとして、世界からその役割が期待されています。

地上の電波望遠鏡と共同して観測することによって,巨大な電波望遠鏡を宇宙に作り上げています。地上の電波望遠鏡なしには観測が成り立ちません。
宇宙を観測する電波望遠鏡のうちVLBI観測に参加できるものは世界中に日本,アメリカ,オーストラリア,イギリス,ドイツ,オランダ,イタリア,スウェーデン,ポーランド,ウクライナ,中国,南アフリカと12の国約30局あります。
日本では,臼田宇宙空間観測所の64mアンテナや通信総合研究所の34mアンテナ,さらに国立天文台の45mアンテナが参加しています。
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