千曲市博物館めぐり 「酒造コレクション」 (4)
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■寛政蔵
寛政12年(1800)に米蔵として八ケ岳の麓一帯より切り出された用材で建てられたもの
昭和57年5月この蔵の二階から天明の俳人加舎白雄(かやしらお)の貴重な資料が大量に発見されました。
白雄は与謝無村と共に松尾芭蕉が完成した俳諧を再興した貢献者で小林一茶にも影響を与えた江戸の俳人で、昭和58年4月我国で唯一の加舎白雄館をこの蔵の中に開設。
又、当宿に夢二が滞在しておりました。夢二が残していった絵画も展示しております。
■浪漫人竹久夢二と戸倉町の関わり
坂井銘醸と経営を同じにする戸倉温泉の老舗ホテルの笹屋ホテルに夢二が滞在し数々の作品を残した。
平成に架け替えられた大正橋の欄干に夢二の作品が取り付けられている。
■大正蔵
慶応蔵を延長して大正年間に増築したもの。
新潟からの杜氏(とうじ)一行約l0人が寝泊りしていた所でここを広敷(ひろしき)といい今は酒造資料室。
■昭和蔵
最も新しい蔵のひとつで仕込倉として使われていた。
その一角に槽場(ふなば)がある。
仕込倉は一番大きな蔵で仕込用タンクがつまっておりました。
ここで三段仕込が行われ、仕込の終わったタンクの中では発酵が進行し20日程で醪(もろみ)が出来上ります。
槽場は醪をしぼって酒粕と原酒にわけるところで槽(ふね)とは昔の圧搾器の呼称です。
昔は精米所として使われておりました。
■明治蔵
最も古い蔵で宝暦11年(1761)に造り蔵として建てられたもので昔は醪造り、麹米造リは二階で、しぼりは階下で行われていた。
最近では貯蔵所として出来上がった清酒を貯蔵していた。
槽場から運ばれた原酒はここにあるタルに入れられます。
滓引(おりびき)といって約2週間程静置され、上澄を濾過器で濾過し、アルコール分を調整し火入れをした上貯蔵される。
■母屋
最も古い建物 かやぶき屋根の母屋で宝暦10年(1760年)の大火で焼けた後建て直したもの
日本酒提案ショップ萱の庵には、日本酒はもちろんのこと「信州更級蕎麦処」を観光客に提供している
清酒「雲山」をはじめ美人画の巨匠竹久夢二にちなんだ清酒「夢二」も販売されている又竹久夢二の絵画をデザインした商品も販売されている。
各種利き酒や美味しい飲み方のカクテルや技術を学習が出来るコーナーも開設されアルコール好きな方には蔵の中より此処が気に入る。
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